強気のFRBに構える市場、その中でNYダウとS&P500史上最高値更新

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昨日の米株は3指数そろって高く引けました。NYダウとS&P500は先週の金曜日に引き続き最高値更新しています。このところ軟調だったハイテク株に買いが入り、株価を押し上げました。

 

為替に関してですが、ドル円は週明け111円丁度付近から欧州時間から上げ始め111円半ばまで上昇しました。ダドリーNY連銀総裁が数年のうちに賃金が3%上昇することを予想し、利上げに関してマイナスな影響を否定した発言などから米長期国債利回りが上昇しドルの買われる要因となりました。

ユーロは特に材料はありませんでしたが、ユーロ円はクロス円につられて124円半ばまで上げています。ユーロドルはドル買い需要に押されて1.1200台から1.1150付近まで下がっています。

 

今、市場で最も注目の点は米のインフレにあります。米の株価やドイツの株価も史上最高値を更新中ですが、インフレにならないのだったら金融引き締めがない。だから長期金利が低く、資金調達コストが安く済むためリスク資産が買われ世界の株価が買われやすい状況にあります。前回のイエレンさんの会見からみても、今のFRBの強気で、景気の水準に注目しながら金融政策は緩和的景気を後押ししていると言っています。しかし、市場では経済指標の変化率に注目をしていて、金融正常化でインフレ圧力が下がり景気も下振れしていると見ています。このバランスが為替にも大きく影響しています。

優勢なのはFRBの動向ですので、要人発言には注目しつつ物価指標やコア指標もよく見ていきたいと思います。

本日も取引がんばりましょう

 

 

本日の予定です

6月20日 17:00 ユーロ圏 ユーロ圏4月経常収支
6月20日 21:15 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
6月20日 21:30 カナダ 加4月卸売売上高
6月20日 21:30 米国 米1-3月期経常収支
6月21日 4:00 米国 カプラン米ダラス連銀総裁、講演