「ヒンデンブルグ・オーメン」は凶兆?ロンドン時間に入りユーロ高、株高

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昨日の米株はNYダウなど3指数ともにマイナスで引けています。ハイテク株(アップル、グーグル、フェイスブックなど)を中心に売られました。新型スマホのスペックが期待されたほどではないアップルが急落したことが原因です。

市場関係者のあいだではヒンデンブルグ・オーメン、米国株暴落など囁かれているようですが、こういうことが意識されている内はまだ平気なようです。米や日本でもそうですが、市場で買われ過ぎていたハイテク株のスピード調整で、急落してもまたすぐに買いが入ります。実際に米株が下げ始めると、ポジションを整理する動きが高まり暴落には至らないでしょう。結局のところは、こういった急落を警戒する動きがなく油断して株価が上がり続けている時が一番危険のようです。

 

為替ですが、ポンドが英総選挙を引きずり再び下落しています。選挙の結果はハングパーラメント(保守党、労働党どちらも過半数)となりました。

現在、この結果にメイ首相が辞任しなかったことに国民は驚いているようです。保守党は単独で議席を取れなかったので、北アイルランド出身の政党・民主統一党と連立を組むことになりました。単独から連立に変わったことで、EU離脱の手続きがより厳しくなり、政治での対立が厳しくなるようです。メイ首相の責任論も高まりつつあり、今後辞任の可能性もあるかもしれませんので注意が必要かもしれません。

 

ドル円ですが、昨日は調整的な動きとなりました。一時は109円半ばまで下落しました。

本日は、ロシア疑惑問題でセッションズ米司法長官が議会証言を行います。5月17日に特別捜査官ロバート・モラー元FBI長官を任命したのはローゼンスタイン副司法長官でした。これはセッションズ司法長官自身がこれに関わっている可能性があるため、捜査に関与できないためです。司法長官という位の大きさから市場でも証言の内容に注目が集まっています。

14日にFOMCを控えて、その後の利上げペースや、資産縮小の言及などドル円の方向が決まってくるかと思います。

本日も取引がんばりましょう

 

 

 

本日の予定です。

6月13日 17:30 英国 5月消費者物価指数,5月小売物価指数,5月生産者物価指数
6月13日 18:00 ユーロ圏 ユーロ圏6月ZEW景気期待指数 - 35.1
6月13日 18:00 ドイツ 独6月ZEW景気期待指数,独6月ZEW現況指数
6月13日 21:30 米国 米5月生産者物価指数・コア
6月14日 2:00 米国 米30年債入札(120億ドル)